ファッションやメイクなどと同じように、ネイルも女性の美とおしゃれには欠かせないものですよね💕
ネイルして綺麗な指先でいるためには、爪や皮膚も健康な状態でいることが大切です。健康な爪は半透明な薄いピンク色のさくら貝のような色で艶があり、健康の『バロメーター』といわれているほど大切な部分です。しかし、爪の状態や色などがおかしい場合は、身体のあらゆる症状が現れています。
そこで今回は、“爪の周りの皮膚の病気やトラブル6選~健康状態を保つためのケア方法”をご紹介しますので是非参考にしてみてくださいね♡
綺麗なピンク色の爪を維持してネイルも楽しみましょう。✧♡
目次
爪の構造と機能
爪は皮膚の表面層から爪母によってつくられ角質化してもので、硬質たんぱく質であるケラチンが主成分になっています。表皮の角層が3層に変化し、この3層の薄い層の間に最低限の水分と脂肪(0,15~0,75%)を含みます。爪の水分は健康な成人の場合は12~16%で、季節や環境、年齢によって異なります。また、加齢的変化によってより厚みを増すため、成長スピードが遅くなる傾向にあります。さらに季節によっても変わり、冬よりも夏のほうが早く伸びます。
健康な成人の爪の成長速度は、1日0,1mmになり、毛細血管の色が透けているので、全体的にピンク色になっています💕
しかし、外部からの刺激や体の異常・疾患の影響を受けてしまうと、爪が変形したり、色が変化してしまうのです。
爪の色調~病気トラブル
爪のトラブルは、色調の異常で病気に考えられます。
外部から見て色がはっきり判別できるものは下記になります。
白 | 肝硬変、慢性腎不全、糖尿病など |
黄色 | 爪真菌症、爪甲剥離症、ニコチン付着 |
青紫 | 先天性疾病患、肺疾患 |
青白い | 貧血症 |
緑 | 緑膿菌感染 |
赤・茶 | 発熱性肉芽腫、爪下出血 |
黒褐色 | 金属性色素沈着、アジソン病、薬剤の影響、爪下出血、メラニン色素増加、悪性腫瘍など。 |
*また除光液の使いすぎや、ネイルポリッシュによる色移りなどで爪の黄ばみがおこることもあります。
①白い爪の病気トラブル
爪が白く見える状態で、もっとも多い原因が『爪みずむし』です。
爪甲をつくる爪母に外傷を負って、角化の異常がおこります。爪全体が白っぽくなることが幼児期にありますが病気ではありません。しかし、成人の爪が白い場合は、肝硬変、慢性腎不全、糖尿病なども病気が多いでしょう。
②黄色爪の病気トラブル
爪甲が分厚くなり、黄色みを帯びますが、よく足の親指の爪におこる症状です。
主な症状は、爪真菌症、爪甲剥離症、ニコチン付着や全身疾患やリンパの滞りなどの原因が考えられます。またたばこによるニコチンの有害物質が影響だったり、女性に多いマニュキュアの負担で黄色くなることがありますが、中止することで元の色に戻ってきます。
黄色の爪の症状は、リンパの流れを良くすると改善されることが多いので、適度なマッサージや運動を心掛けましょう♪
③青白い爪の病気トラブル
青白い爪の症状によくみられる病気は、貧血症状が多いです。
貧血とは、赤血球の数が減少したり、赤血球の酸素を運搬する能力が低下すると貧血が起きやすくなります。
規則正しい日常生活を送り、栄養の摂れた食事をバランスよく食べることが大切です。
④緑色の爪の病気トラブル
緑色の爪の症状は、緑膿菌という細菌の出す色素により爪甲が緑色に染められます。
健康な人は、爪に緑膿菌が感染することはないので、カンジタ感染や爪白癬など、何かしらの病気になっていることが多いです。緑膿菌は、湿った環境で増殖しますので、なるべく患部を乾燥させるようにしましょう。
⑤赤・茶色の爪の病気トラブル
ピンクをとおりこした赤茶色の爪によくみられる病気は、多血症の可能性が多いです。
またネイルプレートの下の出血による場合もあります。さらに茶色い縦線や黒い縦線ができた場合は、アジソン病や水虫、また悪性黒褐色という皮膚の悪性がんの場合もあります。
⑥黒色の爪の病気トラブル
黒色の爪の症状によくみられる病気は、金属性色素沈着、アジソン病、薬剤の影響、爪下出血、メラニン色素増加、悪性腫瘍などがあります。
またメラノーマという黒色悪性腫瘍ともよばれる皮膚がんの一種の場合もあります。このメラノーマは、最初は爪に黒い線がでてきますが、徐々に筋の周りのシミのように広がったり、皮膚にまで広がったりします。
メラノーマは進行が早く、抗がん剤などが効きにくいとも言われているので早期発見が重要です。
爪の形・皮膚のおもな異常と原因
爪のトラブルは、形態の異常で病気に考えられます。
①爪の縦筋(ロンギトゥディナルストリエーション)
ネイルプレートの表面に縦に平行に現れる線になり、主に老化と乾燥が原因になります。
♡ケア方法♡
表面を軽く削ってなめらかに整え、ネイルオイルやクリームなどで爪・指先をマッサージして血行を促し、乾燥を防ぎ爪の成長を促すことが大切です。
②爪の横溝/ボーズライン(コルゲーテッドネイル)
甘皮の切りすぎや押しすぎ、打撲など外からの衝撃が原因になります。
♡ケア方法♡
爪の表面を軽く削ってなめらかに整え、乾燥を防ぐためネイルオイルやクリームなどで指先にうるおいを与えることが大切です。
③二枚爪/ピーリングネイル
リムーバーの使いすぎや、爪を切ったときの衝撃、爪の乾燥などが原因です。
♡ケア方法♡
爪切りを使わずに爪やヤスリで長さを整え、乾燥を防ぐためネイルオイルやクリームなどで指先にうるおいを与えることが大切です。
④爪白班/ルコニキア(ホワイトスポット)
爪に白い点状のものが現れ、爪の成長とともに消失します。爪が生まれる際の角化異常や、打撲など外からの衝撃が原因になります。
♡ケア方法♡
一度できた白い点は消すことができません。カラーポリッシュ等でカバーしたり、爪が伸びるのを待って切ります。
⑤ささくれ/ハンドネイル
強い洗剤、リムーバーの影響で乾燥し、爪の周りの皮膚が裂けた状態です。過度な甘皮除去がおこります。
♡ケア方法♡
ささくれ部分をニッパーなどで取り除き、乾燥を防ぐとともに、ネイルオイルやクリームなどで指先にうるおいを与えることが大切です。
⑥爪周囲炎/パロニキア
黄色ブドウ球菌があれた皮膚や外傷から侵入して、赤く腫れあがります。
♡ケア方法♡
指先を消毒して、できるだけ清潔に保ちます。
爪の周りの皮膚の病気やトラブル6選~まとめ
いかがでしたでしょうか。
爪に異変がある場合は、生活習慣もありますが、深刻な病気によってできるものもあります。
たかが爪と思わずに、上記のような症状が見られた場合は、早めに皮膚科を受診することをおすすめします。
また生活習慣においても栄養と潤いを爪にしっかり与えて、乾燥を防ぎましょうね💕