社会人の女性なら、ほとんどの方がメイクをしていると思いますが、毎日の洗顔はとても大切です。
クレンジングや洗顔の種類など、どういったものがあるのか気になるところ☺
そこで今回は、クレンジング(メイク落とし)・洗顔の基本や洗顔の種類や詳しい成分などご紹介しますので気になる方は是非参考にチェックしてくださいね💕
洗顔の種類や成分を知って自分のお肌に合ったクレンジングを選びましょう。✧♡
目次
クレンジング(メイク落とし)・洗あ顔の基本♡種類や成分
素肌美人に近づくための基本アイテム
スキンケア化粧品の主な構成成分
スキンケア化粧品はおおまかに以下の3つの成分より構成されています。
おもに訴求成分、化粧品の骨格を作る基本成分、品質保持を目的とした成分です。
化粧品に含まれる成分について、役割から製法まで説明します。
♡訴求成分♡
訴求成分とはお肌の悩み(乾燥、シミ、ニキビなど)に対して、コラーゲン、セラミドなどの化粧品の効果効能を発揮する原料のこと。
植物エキスやビタミン類、合成でできた機能性成分もこれに含まれます。
化粧品の効果効能については医薬品医療機器法で厳しく規制されているため、実際には効果効能があっても、セールスポイントとしてその効果をうたうことができない場合もあります。
香料を付加価値を高めるために配合することもあります。
♡基本成分(基剤)♡
基本成分とは化粧品の骨格をつくる成分のことです。
油性成分と水溶性成分ならびに、これらを混合するための界面活性剤などが含まれます。
スキンケア化粧品はモイスチャーバランスの考えを基本としています。
そのため皮脂の代わりとなる油性成分、汗や細胞に含まれる水、NMF(天然保湿因子)の代わりとなる保湿剤などの水溶性成分を基本に構成されています。
その3つを混ぜ合わせる界面活性剤も重要です。
モイスチャーバランスの考えを基本とは!?
加齢に伴って減少する水分、NMF、脂質に相当する物質を化粧品(水分、保湿剤、油分)によって補うことで皮脂加齢の恒常性を維持することを示しています。
皮膚のモイスチャーバランス⇒水分、皮脂、NMF(天然保湿因子)
スキンケア化粧品のモイスチャーバランス⇒水分、油分、保湿剤
クレンジング(メイク落とし)・洗顔
肌の表面では排気ガスやほこりなど空気中の汚れに汗、皮脂、古い角質、メイクアップ化粧品などが混ざり合っています。
この汚れた状態を放置していると、雑菌の繁殖や皮脂の酸化により過酸化脂質が作られて、肌への刺激物質に変化することもあります。
まずクレンジングで汚れを油になじませて乳化させてから落とします。
まだ、クレンジング剤や汚れが肌に残っているような場合は洗顔料の界面活性剤で、包み込んで落とします。
ウォータープルーフタイプの処方で使われる肌への密着性が強い油は、洗顔ではとりにくく、油を溶かし出す力があるクレンジングオイルや専用リムーバーで落とす必要があります。
汚れが落ちる界面活性剤の働き
界面活性剤は、油分と水分をなじみやすくする性質があるため、メイクや皮脂汚れ、残ったクレンジング剤などの油分を水となじませて、洗い流しやすくします。
界面活性剤は、ひとつの分子内に油のなじみやすい部分(新油基OR疎水基)と水になじみにくい部分(新水基OR疎水基)の両方をもっています。
この性質を利用して、洗浄、乳化、可溶化、浸透、分散などの働きがあります。
クレンジング(メイク落とし)・洗顔の主な構成成分
クレンジングで落とすものは、洗顔で落ちにくい化粧品です。
そのため、メイクをしている日はクレンジングをする必要があります。
クレンジングは油性成分で汚れを落とします。
メイクをした顔に油性成分(液状)を塗ると、メイク汚れは浮くため、あとはふき取れば、終わりです。
クレンジングに界面活性剤が入っているのは、浮いた汚れを水と混ぜて流せるようにするためです。
このように、油性成分に界面活性剤を加えることで水で洗い流せるようにしたり、さらに水を加えることでクリーム状にするなど、形状や使用感、洗浄力を調整できます。
クレンジング(メイク落とし)・洗顔の種類
♡オイル状♡
主成分の油成分に界面活性剤を溶解しており、洗い流し時に乳化させる。
クレンジング力⇒強
♡クリームペースト状♡
クレンジングクリームはO/W型が主流。肌になじませるとO/W型に変わる(転相)ものが多い。
クレンジング力⇒普
♡乳液状(クレンジングミルク)♡
クレンジングクリームより水溶性成分が多く、使用後の感触がさっぱりしている。
クレンジング力⇒弱
♡水系ジェル状(クレンジングジェル)♡
水溶性のジェルタイプで洗浄力が弱いですが、使用後の感触はさっぱりしています。
油性成分が少ないので界面活性剤を多く配合しています。
クレンジング力⇒弱
♡油系ジェル状(クレンジングジェル)♡
油性のジェルタイプは乳化または液晶でジェル状にしたもので、クレンジング力が高いです。
肌になじませるとW/0型に変わる(転相)ものが多い。
クレンジング力⇒普通~強
♡液状または不織布含浸タイプ♡
クレンジングローションやクレンジングシートなど。
非イオン性界面活性剤、アルコール、保湿剤が多い。
液状タイプはコットンなどに含ませて使用します。
物理的なふきとり効果がプラスされると洗浄力が高くなりますが、摩擦による肌ダメージに注意が必要。
不織布含浸タイプはすでにクレンジング剤が不織布に含まれているので使い方が簡単です。
クレンジング力⇒弱~中
クレンジングクリームや油系ジェルでおこる転送とは?
界面活性剤の働きによって水の中に油が分散した状態O/W
逆に、油の中に水が分散した状態W/0型
①O/W手に取った段階では油が水に含まれた状態。肌の上でくるくるとなじませる
⇓
②W/0型表面に出てきて水が油に包まれた状態になる
⇓
③O/Wすすぎのときに水が加わることでまた水と油が逆転する
クレンジングでオフされるものは?
クレンジングで汚れを落とすと、表面を保護している皮脂膜も同時に洗い流されて、肌のうるおいを保つ上で重要な役割を果たすNMF(天然保湿因子)なども流されてしまう可能性があります。
クレンジングはタイプによって洗浄力が異なるので、自分のメイクの濃さに合った製品を使い分けましょう。
- 汚れ
- 皮脂膜
- NMF(天然保湿因子)
洗顔の基本♡種類や成分
朝の洗顔の目的は、水洗いでは落ちない、寝ている間に分泌された汗や皮脂、ほこりなどの汚れを洗い流すことです。
- ほこりや汗などの水生の汚れを中心にオフ
夜の洗顔の目的は、肌に残ったクレンジング料、汚れ、メイクを洗い流すことです。「ダブル洗顔不要」と記載されているものは、1つのアイテムで軽いメイク落とした洗顔ができます。
- ほこりや汗などの水生の汚れを中心にオフ
- 肌のアカである古い角層や余分な油性、汚れをオフ
- 肌に残ったクレンジング料、汚れ、メイクをオフ
石鹸と洗顔フォームはどちらがいいの!?
一概にどちらがいいとはいえません。
石鹸も界面活性剤の一種です。
石鹸は洗浄力の強いものが多く、洗顔後、肌の上に石鹸カスが残り、つっぱり感がでることがあります。
クリームペースト状の洗顔フォームには様々な界面活性剤が使えるので、弱酸性などの肌にやさしい界面活性剤もあれば、石鹸系などの洗浄力の強いものが使われることもあります。
また、油分を多く配合することができるので、洗い上りがしっとりするものもあります。
自分の肌状態や洗い上りの好みで選ぶことをおすすめします。
洗顔料の種類
♡クリームペースト状♡
使用感、泡立ちに優れ、手軽に泡立てることができます。
アルカリ性~弱酸性で目的に応じてベースを選択できます。
洗浄力⇒弱~強
♡固形石鹸♡
石鹸は使用後つっぱり感がでやすいです。
透明石鹸は機械ねばりの石鹸よりも使用後しっとり感が出やすいです。
洗浄力⇒中~強
♡液状またはクレンジングジェル♡
アルカリ性~弱酸性。
一般的にアルカリ性ベースは洗浄力が強く、弱酸性ベースの方が洗浄力が弱いです。
洗浄力⇒弱~強
♡泡(エアゾール、ポンプフォーマ)♡
内容物は液状です。
容器から出てくるときに気体と混ざり、泡となって出てくる構造になっています。
泡立てる手間がなく便利です。
洗浄力⇒弱~中
♡粉状または粉末(洗顔パウダー)♡
水を配合していないため、水に溶かすと徐々に活性が下がってしまうパパインなど酵素の配合が可能。
洗浄力⇒中~強
石鹸の基本♡種類や成分
紀元前3000年頃からある洗浄剤の元祖
石鹸はヤシ油やバーム油などの油脂や脂肪酸に、水酸化ナトリウムや水酸化カリウムなどのアルカリ性物質を反応させてできた、界面活性剤の一種です。原料として用いる油脂や脂肪酸にはいろいろなものがありあますが、その特性により溶けやすさ、洗浄力、泡の特性が異なります。
石鹸の製品には、固形、粉末、液状とあるため、購入のときも成分表示を見てみましょう。
石鹸の種類と製造法
タイプ | 色 | 保湿力 | 洗浄力 | 特徴 |
枠ねり | 透明~半透明 | 高い | 低い | グリセリン、砂糖などの保湿成分が多い
肌に負担が少ないマイルドな洗浄力 |
機械ねり | 不透明 | 低い | 高い | グリセリン、砂糖などの保湿成分が少ない
石鹸成分が多く、洗浄力は強め |
石鹸は弱酸性なのに弱アルカリ性の石鹸を使ってもいいの?
皮膚はPH4~6,5前後の弱酸性ですが、PH値がアルカリ性に傾くと過敏になって細菌炎症やアルカリ炎症をおきやすくなると言われています。
多少のアルカリ性であれば、体内から分泌される皮脂や汗によって中和され、自然に弱酸性に戻すことができます。(中和能)
たとえば石けん洗顔のあと、皮膚のPHは、一時的に8前後になりますが、正常な皮膚の中和能ならば30分もたたないうちに元の状態に戻すことができます。
炎症を起こしている皮膚は、この機能が衰えているためにさまざまなトラブルを引き起こします。
肌のお手入れ用化粧水のほとんどが酸性である理由は、常に皮膚の表面を弱酸性に保持するためです。
~~~~~~~~酸性~~~中世~~~アルカリ性~~~~~~~~~~~
0~1~2~3~4~5~6~7~8~9~10~11~12~13~14
クレンジング(メイク落とし)・洗顔の基本♡種類や成分~まとめ~
いかがでしたでしょうか。
メイク落としに使用する洗顔フォームや固形石鹸の種類や成分などお伝えしました。
クレンジング剤によって、界面活性剤の配合量と洗浄力が異なりますので、自分のメイクの濃さに応じて製品を使い分けましょう(*^-^*)
ウォータープルーフの日焼け止めやアイライナー&マスカラなどしている方は、オイル系のクレンジングが良いでしょう。
また、洗顔料はお肌に優しいクリーム状の洗顔フォームや泡がおすすめです☺
肌荒れしている方や敏感肌&乾燥肌の方は、クレンジング⇒ジェルやミルク&クリーム状のものと、洗顔フォーム⇒お肌に優しいクリーム状の洗顔フォームや泡がおすすめですよ(*^-^*)💕
*日本化粧品検定テキスト参照引用